12月定例市長記者会見 平塚市、日産自動車、ららぽーと湘南平塚は電気自動車の普及に向けた共同の取組を実施します

平成29年12月21日

平塚市、日産自動車、ららぽーと湘南平塚は電気自動車の普及に向けた共同の取組を実施します
平塚市側の説明

 
落合克宏市長:
 会見に先立ちまして、今回が2017年、平成29年最後の記者会見となります。皆様には、いろいろお世話になり、1年間誠にありがとうございました。
 今年を振り返ってみますと、子育て施策では、子育て世代をサポートする「ひらつかネウボラルーム はぐくみ」や、港幼稚園と須賀保育園を一元化した「平塚市港こども園」を開設いたしました。
 安心・安全の取り組みでは、大磯町および二宮町との1市2町共同によります消防指令センターの運用を開始し、災害時における現場対応の迅速化を図りました。
 平塚競輪場では、メインスタンドがリニューアルいたしまして、来週12月30日に、最高峰のレースであります「KEIRINグランプリ」を開催いたします。
 リトアニア共和国との交流では、七夕まつりでの、アリートゥス市訪問団の受け入れや、テストキャンプとして、スポーツ選手団を受け入れました。
 また、湘南ベルマーレがJ2リーグで優勝し、市主催の優勝祝賀会には、約1500人のサポーターが駆けつけてくださいました。J1昇格を果たした来シーズンも、湘南スタイルで活躍を期待するとともに、市民のみなさんと一緒に応援してまいりたいと思います。
 このように、私といたしましては、引き続き「選ばれるまち 住み続けるまち」の実現を目指して、シティプロモーションの取り組みを通しまして、平塚市の魅力を発信していきたいと思います。
 それでは、本日の案件の説明に移らせていただきます。電気自動車の普及に向けた取り組みでございます。
 平塚市は、日産自動車株式会社、三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚とともに、環境に優しい電気自動車の普及促進を目指し、電気自動車「日産リーフ」の無料貸し出しを通した県内初の共同の取組を実施いたします。
 これは、電気自動車の普及に向けた啓発活動を行っている平塚市と、本年10月に新型「日産リーフ」を発売した日産自動車と、来場された方の満足度や利便性の向上を考えるららぽーと湘南平塚の考えが一致したことにより、実現したものです。
 今回の取組において、日産自動車は、ららぽーと湘南平塚に試乗車2台の設置と車両の説明員を配置いたします。ららぽーと湘南平塚は、試乗コーナーを設置するとともに、来場された方へ試乗をPRいたします。また、平塚市は、地球温暖化対策の一環として、環境基本計画にも位置付けられております電気自動車等の普及促進を図るため、市内のイベントなどで電気自動車の体験試乗を予定しているほか、平塚市環境事業センターの焼却熱による発電で得た「地産地消の電気」を使用する急速充電器を平塚市役所に設置し、電気自動車の利便性を向上させます。
 今回の取組を通して、環境に優しい電気自動車の更なる普及を目指します。
 ららぽーと湘南平塚で実施される、電気自動車「日産リーフ」の無料試乗貸し出しについては、利用日時を平成30年3月31日までの金曜日、土曜日、日曜日、月曜日と祝日の午前11時から午後6時までとしております。ららぽーと湘南平塚を起点とした試乗のほか、買い物をした品を自宅に運搬するために、ご利用いただけます。
 また本日は、日産自動車株式会社の石井裕晶理事と、三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚の相馬展之所長にお越しいただきましたので、ご挨拶をいただきたいと思います。
 
日産自動車株式会社 石井裕晶理事:
 ただいまご紹介をいただきました日産自動車の理事、渉外担当役員の石井でございます。本日は、このような機会を設けていただき、ありがとうございます。落合市長様、ららぽーと湘南平塚の相馬展之様に心から感謝申し上げます。皆様ご存じのとおり弊社は世界の自動車メーカーの中で、いち早く電気自動車を市場に投入した会社でございます。2010年に日産リーフを投入いたしまして、すでに日本で8万台売れまして、世界で最も売れた電気自動車でございます。そして、7年ぶりにモデルチェンジをいたしまして、この10月に新型リーフを投入いたしました。すでに1万2千台の受注をいただいておりまして、これは初代のリーフ1年分の受注にあたります。非常にご好評をいただいております。本日は、このような新型リーフにちなみまして、平塚市様、ららぽーと湘南平塚様と一緒に、電気自動車の啓発活動を発表させていただきますこと、日産車体が所在しておりまして、日産に大変ゆかりのある地で、このような発表ができることを非常にうれしく思っております。新型のリーフは、単なるEV(電気自動車)というわけではなく、自動運転技術のプロパイロット、あるいはボタン一つで自動駐車ができるプロパイロット パーキングという先端技術を集めたもので、まさに日産が進めておりますインテリジェントモビリティを象徴する車であると自負しております。ニッサンインテリジェントモビリティというのは、皆様の人生を面白く、また皆様にわくわくをお届けするという考えでおります。ただ、実際に乗られて初めて実感できるものだと思っています。今回は、新型リーフにたくさんの方に試乗いただきまして、ニッサンインテリジェントモビリティを体感いただくということと、ららぽーと様に来場された方に電気自動車を1台でも多く売っていただきたいという思いが合致いたしまして、そのような取り組みを平塚市様でご共感いただいて、ご支援をいただく次第でございます。リーフは、どのような販売会社でも試乗はできますが、今回はもっと気楽に買い物をされて、いっぱい荷物を持っているお客様が試乗をしながら家に帰っていただいて、荷物を運べるとか、そのような形を通じながら新型リーフの最先端の走りを実感していただきたいと思っております。環境に優しい電気自動車をさらに普及させていくためには、今回のように行政の力強いバックアップあるいは、他の業界とのコラボレーションが非常に重要だと思っております。今、世界的に見ても急速に電気自動車へのシフトが起きております。各国の規制、政策を背景に、ほぼ全ての自動車メーカーが電気自動車に参入、あるいは参入を表明しておりまして、日本においても、ららぽーと湘南平塚様にも急速充電器、普通充電器を設置していただいておりますが、急速充電器も7千カ所ぐらい、普通充電器を合わせると、ガソリンスタンドの数に近づいているといことで、電気自動車は導入の段階から、もう普及の段階に来ていると思っています。さらにこれから本格的に増えていくと思います。今回、平塚市様が市役所に急速充電器を設置されまして、それも地産地消の電気を使うと伺っております。それも非常にユニークな取り組みでして、地球環境対応の観点からも先進的な取組と敬意を表させていただきます。また、電気自動車は蓄電機能がありますので、走る蓄電池として、非常用の電源として効果が期待されておりますし、平塚市様においても電気自動車が普及することによって、災害に強いまちづくりにつながると期待しております。EVのグローバルリーダーとして、日産自動車は平塚市様、ららぽーと様をはじめ、皆様と一緒になって電気自動車の普及を進めてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
 
三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚 相馬展之所長:
 ららぽーと湘南平塚の所長をしております相馬と申します。このたびは平塚市様、日産自動車様とこのような取り組みを一緒にさせていただき、ありがとうございます。ららぽーと湘南平塚はオープンして1年が経ち、屋上に私どもで電気自動車の充電器を設置しているということと、日産サティオ様にご出店いただいており、今回、日産様からお話をいただきまして、電気自動車の普及と私どもの施設の中でも電気自動車の充電器の利用が非常に多くなってきていることから、お客様へのインパクトもあるかなと思い、取り組みに参画させていただきました。今回、日産自動車様のリーフに私も試乗させていただきましたが、電気自動車の利便性を感じましたし、お客様へ今回、買い物したものを持ち運ぶですとか、空いている時間に、奥様、お子様が買い物している時にだんな様が試乗されるとか、さまざまな利便性ですとか、お客様の満足度の向上に寄与する企画として、3月末まで一緒に、一生懸命やっていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。
 
落合克宏市長:
 ありがとうございました。そのほか、事業の詳細は、お手元の資料をご覧ください。
 私からの説明は以上です。
 
 

質疑内容の要旨

 
Q記者: 平塚市はこの試乗にどのように関わっているのか。平塚市が具体的に行っている普及啓発活動は。
A市長: この取り組みを通してPRをしていきます。地球規模の環境問題に資する取り組みとして、行政として関わってPRしていくことが大きいと思います。普及に向けての啓発活動は、環境フェア等のイベントで電気自動車を始めとしたクリーンエネルギー自動車の展示などをしております。また緑化まつりにおきましては、日産自動車株式会社様より市に無償貸与されております電気自動車、e-NV200の展示ですとか、電気自動車の電源を利用した事業の啓発活動を行っております。
 
Q記者: 地産地消の電気とのことだが、実際の発電量は。
A環境部長: 環境事業センターでは、最大で5900kW/hです。通常の運転では、だいたい4000(kW/h)ぐらいです。
 
Q記者: 直接つながっているのではなく、向こうで売電したのを使っているという解釈でいいか。
A環境部長: はい。
 
Q記者: 自宅まで運んだあと(借りた電気自動車は)最後、同じところに戻すのか。
Aららぽーと湘南平塚所長: そうです。試乗には日産の係員の方も同席いただきますので、安全の方は確保しておりますが、車は施設までお戻しいただきます。
 
Q記者: (係員が)同乗して試乗となると、一般的な試乗と何が違うのか。
Aららぽーと湘南平塚所長: ショッピングセンターなので、ディーラーさんよりハードルは下がると思います。施設の広場の真ん中にカウンターがありますので、随時受付をしており、空いている時間に寄れるということです。お客様の幅が広がっていると思います。
A日産自動車株式会社理事:販売会社ですと決められたコースですが、今回の場合は自宅まで行けるので、よりお客様に身近な形で、自由に1時間お楽しみいただけます。
 
Q記者: 日産の方が同乗されるのであれば、自宅で荷物(と買い物客)を降ろした後に、ららぽーとまで帰っていただけると便利だと思うが。
A日産自動車株式会社: そういうパターンもなくもないと思います。
Aららぽーと湘南平塚所長: 戻ってきた時には自動車庫入れなどの機能も体験していただいておりますので、今のところそのようなケースはありません。
 
Q記者: 無料試乗貸し出しは、日産としてほかでもやっているのか。
A日産自動車株式会社理事: 販売会社の方で、登録していただいた方に使っていただくモニターのようなものがございます。インターネットの受け付けや販売会社での受け付けなどよりは、気楽に乗っていただける機会になると思います。
 
Q記者: 商業施設との連携ではどうか。
A日産自動車株式会社: 県内初です。
 
Q記者: 日産と自治体との電気自動車の連携はほかにもあるか。
A日産自動車株式会社理事: 地球環境に優しいということと、非常用電源として活用できるので、行政的観点から、ご関心のある自治体はございます。
 
Q記者: 具体的な事例はあるか。
A日産自動車株式会社理事: 横須賀市さんなどと連携の取り組みをやっております。
 
Q記者: 気楽に乗りたいという点で、日産のスタッフが乗らずに、自分(買い物客)だけでもいいのか。
Aららぽーと湘南平塚所長: 今のところはございません。
A日産自動車株式会社理事:新しい機能をいっぱい搭載しておりますので、普通のガソリン車とは違うボタンや運転方法がありますで、専門家が横にいたほうが安全ですし、いろんな機能も楽しんでいただけると思います。
 
Q記者: 市に無償貸与されている電気自動車はいつからで、どのように使われているのか。
A環境政策課長:日産自動車株式会社様の方から、「EVをもっと身近に!プロジェクト 電気自動車活用事例創発事業」がありまして、そこに市が要望しまして、無償貸与としてお借りしています。車種はe-NV200です。貸与の期間は平成28年3月から31年3月までの3年間の貸与となっております。主にこちらのほうは、環境共生都市ツインシティの車ということで、その部署(市都市整備課)がその活動にその車を使っています。
 
Q記者: ツインシティの活動とは。
A環境政策課長: 事業活動(区画整理事業)で、自宅(組合事務所など)を回ったり、そういった事務事業で活用しています。
 
Q記者: あの辺(ツインシティ周辺)でしか使っていないのか。
A環境政策課長: 市役所とツインシティ(組合事務所)との往復(事務連絡)と、ツインシティでの事業活動で使っています。
 
Q記者: 屋上の充電スタンドの利用実態は。
Aららぽーと湘南平塚所長: 営業時間中は、ほぼ埋まっています。週末は100パーセントに近い形で埋まっています。平日も朝から夕方ぐらいまで埋まっています。
 
Q記者: 1台あたりの充電時間は。
Aららぽーと湘南平塚所長: 急速充電器ですと20~30分。普通充電器は2時間です。
 
Q記者: 市役所の充電スタンドの利用状況は。
A環境部長: 利用は(来年)1月4日からです。
 
Q記者: 市として、電気自動車の普及について方向性は。
A市長: 開発が進み、私も乗せていただき驚きましたが、自動的に車庫入れができたり、電気で走って環境に優しい低公害車は増やしていきたいという考えはあります。今後もこのような連携をさせていただければありがたいと思います。
 
定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 環境政策課 環境政策担当 山﨑
電話 0463-21-9762
 

平塚市、日産自動車、ららぽーと湘南平塚は
電気自動車の普及に向けた共同の取組を実施します

 
 平塚市、日産自動車株式会社、三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚は、環境に優しい電気自動車の普及促進を目指し、電気自動車「日産リーフ」の無料試乗貸し出しを通した共同の取組を実施します。
 これは、電気自動車普及に向けて啓発活動を行っている平塚市と、本年10月に最先端の電動パワートレインを搭載した、新型「日産リーフ」を発売した日産自動車と、来場されたお客様の満足度や利便性の向上を考えるららぽーと湘南平塚の考えが一致したことにより、実現しました。
 今回の取組において、日産自動車は、新型電気自動車「日産リーフ」の試乗車2台をららぽーと湘南平塚に設置するとともに、お客様が試乗される際にサポートする車両説明員を配置します。ららぽーと湘南平塚は、店舗駐車場に「日産リーフ」試乗コーナーを設置するとともに、来場されたお客様への試乗促進を図ります。また、平塚市は、環境基本計画に位置付けた電気自動車等に関する普及促進のために今後、市内のイベントなどで電気自動車の体験試乗を予定しているほか、平塚市環境事業センターの焼却熱による発電で得た「地産地消の電気」を使用する急速充電器を平塚市役所に設置し、電気自動車の利便性を向上させます。
 平塚市、日産自動車、ららぽーと湘南平塚は、今回の取組を通して、環境に優しい電気自動車のさらなる普及を目指します。
 

電気自動車「日産リーフ」の無料試乗貸し出し

利用日時  平成30年3月31日までの金、土、日、月曜日と祝日
      午前11時~午後6時(受付は午前10時~午後5時)
      (12月28日~1月3日は除きます)
設置場所  三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚(平塚市天沼10-1)
利用方法  ららぽーと湘南平塚1階「&シュエット ギャラリー」前の受付カウンターで試乗予約が必要です。
設置台数  2台
利用時間  1時間
その他   ららぽーと湘南平塚を起点とした試乗のほか、買い物をした品を自宅に運搬するために利用することも可能です。